感染対策
院内の感染予防対策として、治療に使用した器材は洗浄・消毒・滅菌・保管の4つのプロセスを行っております。
使用された器材は分類して、それぞれに適した対策をしております。
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洗浄の重要性について
十分な洗浄は消毒に近い効果が期待でき、感染リスクを低減させることができます。
逆に不十分な洗浄は汚れが残留してしまうため、このわずかな残留物によって、その後の消毒、滅菌を不完全なものにしてしまいます。
確実な消毒・滅菌を行うために、事前の洗浄で汚れを十分に除去することが重要なのです。
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消毒について
消毒薬を用いる化学的消毒法と熱水(80℃・10分など)を用いる物理的消毒法があります。
熱水を用いた消毒法は効果的かつ経済的で、消毒薬のように残留毒性を配慮する必要がないため安全な方法です。
耐熱性のある医療器具の消毒は熱水消毒が第一選択となります。
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滅菌について
歯科臨床現場の滅菌では高圧蒸気滅菌器が広く使用されていますが、滅菌にはバリデーションが求められます。
滅菌のバリデーションとは、無菌保証レベルが確実に得られていることを検証することです。
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保管について
消毒物および滅菌物は湿度の影響を受けにくく、衛生的で直射日光があたらない場所で保管いたします。